セーラー万年筆ロボット事業部

社員インタビュー

開発者として精確さにこだわり
人との関係性をふまえてロボットをつくる

製造部 電気設計課/A.S.(2004年入社)

「壊れない」信頼性が、担当者としての誇り

セーラー万年筆に10年以上勤めていますが、担当しているロボット機器についてお客様に特に高く評価していただいているのは、製品の“剛性”についてです。20年以上前の機種が今でも使われており、故障もほとんどないとのお客様の声は、まさに信頼の証として私たちの誇りとなっています。そうした評価は海外にまでおよび、壊れにくい製品との認識が定着していることは喜ばしいですね。

私が担当しているRZ-ΣⅢは当社の最上位機で、セーラーがこれまでに培ってきた技術の結晶であり、剛性・スピード・拡張性に優れた製品となっています。特に直近のバージョンアップでは制振制御機能の強化に注力し、向上したスピードに耐えうる制御機能が備わりました。

繊細な制御を求めて、重ねる試行錯誤

速さや強さを追求することは、実はそれほど難しいことではありません。モーターの容量を増やしたり、フレームを太くしたりすることで実現できます。その一方で、速度や強度を保ったまま、正確な位置にピタリと止めたり、小さな部品を落とさずに運んだりするには、繊細な制御が必要で、まさに製造部の腕の見せ所。当社の既存機種でも振動を抑える「制振制御機能」は搭載していますが、最新機種ではこれをアップグレードし、より細やかな動作が可能になりました。

例えばアーム先端には、加速・減速時に生じる慣性力により振動が発生しますが、アーム先端に取り付ける「チャック」や、取出す製品の質量が違う場合、加わる力の大きさに応じて振動数は変化します。この振動数を実際に使用する状況で測定し、振動を打ち消すための制御を微調整していくことで、精度の高い制振制御機能が備わります。

開発において最も苦労したのは、モーターや制御装置のメーカーと協議した仕様を基に、プログラムを作り上げていく作業です。いかに分かりやすく整ったプログラムを書くかを常に課題に挙げ、追究しています。

産業用ロボットにも“やさしさ”を

速くて、強くて、正確であると評価されているセーラーマシンですが、私の関心はさらにその先、「人にやさしいロボット」にあります。当社は人型ロボットを手掛けているわけではないですが、産業用ロボットの分野においても、安全に人と協働作業ができるような製品を追い求めたいと思っています。使いやすく精確で、スピードや頑丈さ備えたこれまでのセーラー製品の強みを前提に、やさしく親しみのもてる産業用ロボットを手掛けていきたいと思っています。技術者として理想を追求したいと思っている方には、当社はやりがいのある職場だと思いますよ。