セーラー万年筆の歴史は創業者・阪田久五郎と万年筆との出会いから始まりました。

大正14年
呉市浜田町工場全景図と阪田久五郎所主

明治44年
創業当時のペン工場(手動式ペンローラー)
当時はまだモーターがないので手回しであった。
当時の日本では未開発の分野だった万年筆製造にいち早く着手し、日本で初めて純国産の14金ペン先を生産します。昭和23年には、プラスチック射出成型で量産する日本最初の万年筆を、さらに昭和29年には他社に先駆けカートリッジ万年筆を開発、特許を取得するなど、市場の最先端を常に切り拓いてきました。
この開拓者精神とチャレンジスピリットは、万年筆を始めとするステーショナリー全般を幅広く展開する今も変わりません。時代が進化しても、いつまでも創業者阪田久五郎の「ときめき」を原点に、セーラー万年筆は、文具マーケットの未来を創り続け、挑み続けます。
-「故 阪田久五郎翁略傳」(昭和36年)より
- ■純国産金ペン万年筆
- 写真は大正9〜10年頃の万年筆。
当時はまだプラスチックの成型技術がなかったため、軸にはエボナイトを使用している。
- ■プラスチック射出成型機で量産された万年筆
- 1949年(昭和24)
当時の価格で250円。この時を境に日本の万年筆は量産体制時代に入る。
- ■ボール・ポイント・ペン
- 1948年(昭和23) 2月9日
業界のトップを切り、国産初のボールペンとして発売された「セーラー・ボール・ポイント・ペン」。当時の価格で300円。都内の百貨店で用意した500本が瞬く間に売りつくされ、ブームの火付け役となった。
- ■ふでペン
- 1972年(昭和47)
当時の価格で100円。翌年の年賀状シーズンには300万本を完売する大ヒットとなる。生産が間に合わずテレビCMを中止した地区もあったほど。